CDプロジェクトレッドは、高まる期待を集める『サイバーパンク2077』の続編『サイバーパンク2』がプリプロダクション段階に入ったことを正式に発表しました。この発表はスタジオの最新財務報告会でなされ、同時に『ファントムリバティ』拡張パックの販売本数が1000万枚を突破したことも明らかになりました。
CDPRの未来を形作る開発チーム
現在、CDプロジェクトの730人の開発者のうち96人が『サイバーパンク2』に、主力の422人は『ウィッチャー4』に注力しています。この人員配置から両プロジェクトとも発売までかなりの期間を要すると推測されますが、今回『サイバーパンク』続編の正式コードネームが「オリオン」であることが判明しました。
関係者が語る『サイバーパンク2』開発の内幕
『サイバーパンク』生みの親であるマイク・ポンドスミス氏は、Digital Dragons 2025で『オリオン』に関する興味深い詳細を明かしました。前作に比べて直接的な関与は減っているとしつつも、スタジオ訪問時に脚本をチェックしフィードバックを行っていることを認めました。
「前回の訪問時には」とポンドスミス氏は語り、「各部門の進捗状況を見て回りました。チームは新型サイバーウェアのプロトタイプなどのデザインを見せながら『どう思う?』と聞いてくるので、『これはこの部分で効果的だ』といった感想を伝えました」
ディストピア的都市拡張
最も興味をそそる発表は『オリオン』の舞台設定に関するものです。ナイトシティが再登場する一方、ポンドスミス氏が「シカゴが悪夢に見る姿」と表現するまったく新しい大都市圏が追加されます。
「環境デザインチームはこの新エリアのビジョンを説明してくれました」とポンドスミス氏は続けます。「『ブレードランナー』的ではなく、シカゴの都市景観が堕落したような独自のディストピア美学が表現されています」
重要な補足:ポンドスミス氏の説明はテーマ的なインスピレーションを示したもので、実際の舞台がシカゴであることを意味しません。この新都市は同様のディストピア的特質を具現化したものと考えられます。
CDプロジェクトの拡大する開発パイプライン
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『サイバーパンク2』がナイトシティを拡張するか、完全に再構築したバージョンを採用するかについて議論が起こっています。多くの詳細は憶測の域を出ませんが、第二の主要都市環境が確認されたことで、ゲーム規模が大幅に拡大すると予想されます。
同スタジオはゲーム開発以外にも忙しいスケジュールを抱えています。Netflixで高評価を得た『エッジランナーズ』に続く新作アニメーションプロジェクトが進行中で、『サイバーパンク2077』は来月 Nintendo Switch 2 向けにリリース予定です。