チャールズ・マルティネは、約30年にわたりマリオの象徴的な声優を務めてきたが、最近のコンベンションでの登場後、ファンからの懸念に応えた。オンライン上で議論を呼んだ一件を受けての対応だ。
任天堂から公式マリオアンバサダーとして認定されているマルティネは、ファンミーティングでのエネルギッシュなキャラクターボイスで今も有名である。ユーチューバーのリッキー・バーウィックが、マルティネに何らかの制限が課されているのではないかと示唆したことで憶測が広がっていたが、声優本人が状況を明確に説明した。
この議論は、マルティネがフェニックス・ファン・フュージョン2025に出演した後に始まった。同イベントで、多くのソーシャルメディアフォロワーを誇るバーウィックは、ベテラン声優が「自身の有名なキャラクターボイスを一切披露できなかった」と主張し、「がっかりした」と評したのである。
こうした主張はオンライン上で広まり、それは丁度、ピーチ姫とキノピオの声を以前担当していたサマンサ・ケリーが、Nintendo Switch 2のマリオカート ワールド発売時に降板したというニュースと時期が重なっていた。
任天堂は2022年にマルティネを公式の声優業務から引退させたが、マリオ生みの親である宮本茂氏が出演した特別な送別動画の公開と、恒久的なアンバサダー役という形で彼への敬意を示した。マルティネは今も定期的にコンベンションに参加している。

マルティネは明確にし た。バーウィックの投稿は、任天堂キャラクター(マリオ、ルイージ、ワリオ他を含む)に対するオリジナルの台詞の即興創作を控えるという自身の決断を指しているのであり、声のパフォーマンスに対する制限ではない、と。
「親愛なるリッキー、私はどのファンのためにもキャラクターに声をあてています」とマルティネは応答した。「承認されていないキャラクターの台詞を作成しないというだけの個人的な選択です」。
この声優界のレジェンドは、これは任天堂のキャラクターたちの真正性を守り抜くという自身の信念に由来すると説明した。
「これは私個人の基準を反映しています」とマルティネは付け加えた。「私はこれらの愛されるキャラクターたちの完全性を保護しているのです。どんなコンベンションに出席しても、あなたは間違いなくマリオの声を聞くでしょう!#わーい」
現在、任天堂のゲームにおいてマリオの声を担当しているのはケビン・アフガニであり、今後公開予定のスーパーマリオブラザーズ映画続編ではクリス・プラットが同キャラクターを演じる。